株式会社ファニーブレイブ 代表取締役 浅黄 祐樹さん

浅黄 祐樹

株式会社ファニーブレイブ 代表取締役

略歴

埼玉県出身。大学卒業後、営業職としてベンチャー企業に入社し、入社1年目にして全国トップクラスの営業成績を記録。その後、大手製薬会社に転職し、医療現場でのMRとしてもトップレベルの成果を残す。以降、マーケティング部門を経て、社内の教育研修領域を担当。

一方で、キャリアの並走としてコーチングを学び続け、累計で多くのビジネスパーソンや経営者の成長支援を行う。

2024年1月、思考の幅を広げ、人が理想の未来を実現するための伴走支援を行う会社として「株式会社ファニーブレイブ」を設立。現在は経営者・管理職向けのコーチング、企業研修、組織開発支援を中心に活動している。


今回は、そんな挑戦し続ける浅黄さんにインタビューしてまいります!

(聞き手・文:光村紀勝)


「人が“変わる瞬間”に立ち会いたい」
思考を広げ、未来をつくるコーチングの本質とは


光村:事業内容について教えてください。

主に経営者・管理職の方向けにコーチングを提供しております。

お客様の思考を広げ、理想の未来を実現していくために伴走するというのが私の軸です。

企業研修の実施や、社内コミュニケーション改善のサポートなど、組織がより良く動いていくための支援にも携わっています。「人が変わると、事業も組織も変わる」という実感がこれまでの経験から強くあり、そこに深くコミットする形で事業を展開しています。

光村:事業を通してどのような社会貢献・社会課題に取り組んでいますか?

一番大きいのは、「人の可能性を最大化する」というテーマです。

今の日本では、まだまだ“正解を探す教育”や“評価で動く働き方”が強く残っており、個人の可能性に蓋がされてしまうケースが多いと感じています。

私は、人が自分で考え、選択し、挑戦できる社会をつくることこそ、これからの時代に必要な社会貢献だと思っています。

コーチングはそのための強い手段であり、個人も組織も、思考の幅が広がった瞬間に劇的に変わっていきます。


光村:その社会貢献・社会課題の実現に対しての社会の現状を教えてください。

社会全体として、「人的資本経営」や「個の自律」「組織開発」という言葉は広がり始めています。しかし、実態としてはまだまだ十分ではありません。

特に日本は、教育・仕事・評価の仕組みが“自分で考える”よりも“言われた通りにする”に寄ってしまっている面があります。そのため、自分の力で未来を切り拓くための“思考力”や“自己効力感”を育てる機会が足りていないのが現状です。

そのギャップに対してアプローチするのが、私の役割だと考えています。


光村:その現状に対しての最大の障壁は何になりますか?

最大の障壁は「自分自身」です。

良い悪いではなく、多くの人が“今までの価値観”や“セルフイメージ”の枠の中で生きています。それは自然なことですが、その枠が自分の可能性を狭めているケースも非常に多い。

また、変化に対する心理的抵抗も大きな壁です。

「自分はこのままでいいのだろうか?」と薄々気づいていても、一歩踏み出す勇気を持てない人はとても多い。

その壁こそ、コーチングで一緒に乗り越えていくべきポイントだと思っています。


光村:その現状を打破するためにどのような行動をされていますか?

まず、“変わりたいと思っている人に寄り添う”ことを徹底しています。

私は、変わる意欲が全くない人を無理に変えようとは考えていません。それは本人にとっても健全ではありませんし、変化は強制されるものではないからです。

その上で、変わりたいと感じている方に対しては、問いを投げかけたり、思考の視点をずらしたり、未来の選択肢を一緒に広げたりしています。

また、私自身が学び続けることも欠かせません。コーチが“止まった存在”であれば、人の変化に寄り添うことはできませんので、自分自身のアップデートにもしっかり時間を使っています。


光村:誰もが社会貢献を考え、社会をより良くしていくには、どうすればよいとお考えですか?

まずは「関心を向けること」だと思います。

いきなり大きな行動をしようとする必要はありません。

まずは自分の周りの人に興味を持つ、自分ができる小さなことをやってみる。それだけで十分に社会貢献の一歩になります。

“愛のあるおせっかい”のように、相手に少し寄り添うだけで、誰かの人生が前に進むことがあります。

社会は、そういう小さな行動の積み重ねで良くなっていくのだと思います。


光村:これからの時代をつくる大学生や新社会人に向けて、メッセージをお願いします!

やりたいことは、最初から見つかっている必要はありません。

「やりたいことがない」と悩むより、まず動いてみることが大切だと思っています。行動すれば、出会いが変わり、考え方が変わり、気づきが生まれます。

また、失敗は避けるものではなく、未来への材料です。

“挑戦しないこと”のほうが、長い目で見ればリスクが大きいと私は考えています。

自分の未来は、自分の選択でつくることができます。

ぜひ、小さな一歩からでも踏み出してみてください。


浅黄さん、貴重なお話を聞かせてくださり、ありがとうございました!

(聞き手・文:光村紀勝)