タレント/コラムニスト/株式会社Almost Japanese CEO 小原ブラスさん

小原ブラス

タレント/コラムニスト/株式会社Almost Japanese CEO

タレント、コラムニストとしてテレビやメディアで幅広く活躍

一般社団法人「外国人のこども達の就学を支援する会」の理事長を務め、

日本で暮らす外国人児童への教育について発信

著書『めんどくさいロシア人から日本人へ』(扶桑社)を出版

ゲイというセクシャリティをオープンにして活動

幅広い層から共感と支持を集めている


今回は、そんな挑戦し続ける小原さんにインタビューしてまいります!

(聞き手・文:都丸じゅり)


“誰か”じゃなく、“自分”を生きる覚悟
小原ブラスさんが語る自分軸と幸福論


都丸:現在はどのような活動を行っていますか?

今はタレント・コラムニストとしてテレビ番組やYouTubeで発信を続けつつ、「外国人のこども達の就学を支援する会」の理事長として、学校に行けなくなっている外国の子どもたちに教育の機会を提供するプロジェクトにも関わっています。また、自分自身が国籍や性別などでラベルを貼られることがあっても、それを越えて生きる自分であることを見せることを意識して発言しています。


都丸:自分軸で生きていくためには、どのような心構えが必要だと思いますか?

まず、自分の“浅さ”を知られることを恐れないことだと思います。昔は、意見を述べることに対して反論が怖くて黙っておくことが多かったですが、今は「発信すること=批判を受けること」だけでなく、「賛同してもらえること」や「自分に肯定してくれる声があること」も知るようになってきて、その恐れが少しずつ小さくなってきました。


都丸:活動を通して世の中に特に伝えたい思いはなんですか?

“自分という存在を全部包んで肯定できる生き方”を伝えたいです。ラベルや固定観念に縛られず、自分の喜びや好きなこと、弱い部分も含めて人間らしく生きていいということ。それを声に出すことが、人と違うことを恐れず“ありのままの自分”を生きる覚悟につながると思っています。


都丸:その現状に対しての最大の障壁は何になりますか?

最大の障壁は、やはり社会の期待や固定観念です。「こうあるべき」という見えない枠があって、それを壊すことには批判や誤解がつきまとう。また、人目を気にするコミュニティや、反対されることを恐れる気持ちも強い。そのため、人前で“違う意見を言うこと”、あるいは“自分らしい選択をすること”を躊躇してしまう人が多いと感じます。


都丸:社会での「当たり前」を変えることはできますか?

はい、可能だと思います。変化はすでに少しずつ起きています。発信のハードルが下がってきて、専門家や学者だけでなく普通の人たちの声も可視化されつつあります。固定観念を問い直したり、異なる背景を持つ人同士の対話が増えることで、「当たり前」は変わり得るものです。ただ、そのためには痛みや批判を受ける覚悟、そして自分自身を守る方法を持つことが必要です。


都丸:最後に、若者へのメッセージをお願いします!

若いうちは、「この世界は終わりだ」「もうこれ以上良くならない」と思いがちだけれど、そうではありません。確かに税金が高かったり、政治が思うようでなかったりすることもある。でも、発言の自由があり、自分らしさを表現できる場が昔に比べたらずっと増えている。あなた自身の“好きなこと”“やりたくないこと”を見極めて、無理に他人に好かれようとするより、自分が本当に大切にしたいものを選んでいってほしい。世界は思っているほど悪くないし、あなたの声には意味があります。立候補できない年齢でも、発言し続けることが未来の道を開く一歩になります。


小原ブラスさん、貴重なお話を聞かせてくださり、ありがとうございました!

(聞き手・文:都丸じゅり)


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