株式会社CourseVALU 代表取締役 松本和寅さん

松本和寅

アメリカで中学・高校を修了し、早稲田大学人間科学部に入学 グローバル企業との協力を通じて経験を積む

2020年:アマゾンでファイナンシャルアナリストのインターン

2021年:テスラに加入インターン契約社員 正社員

2023年:株式会社CourseVALU を設立 代表取締役に就任

新卒採用のミスマッチ問題の解決に取り組む

学生の学業と実践活動の可視化を促進している


今回は、そんな挑戦し続ける松本さんの魅力に迫ってまいります!

(聞き手・文:都丸じゅり)


POP UP CAMPUSで
今までにない、楽しいキャリア教育を!


都丸:事業内容を教えてください

キャリア教育を軸としたスタートアップです。

主な取り組みは、大学生向けのキャリア支援。特に1〜2年生など“低学年”にフォーカスを当てた、実践的な職業体験プログラムを展開しています。代表的な取り組みが「POP UP CAMPUS」。大学生版のキッザニアとも呼ばれていて、90分間で企業の仕事をリアルに体験できる、まさに“キャリアのテーマパーク”のようなイベントです。

都丸:どのようなことを学生が体験できるのでしょうか?

参加企業は大手から知る人ぞ知る魅力的な会社まで様々で、営業ロールプレイや経営戦略、店舗企画など、90分で本物の“社会人の仕事”を疑似体験してもらいます。たとえば「この街に新しいお店を作るなら?」という課題で、地域データをもとに経営戦略を考えるワークなどもやっています。

特徴的なのは、企業の説明を聞くだけじゃなく、学生が実際に「手を動かすこと」に重きを置いている点です。体感を通してしか得られない気づきがある。だからこそ、1〜2年生の段階からキャリアに触れる意義があるんです。


都丸:この事業を始めたきっかけは何だったのでしょうか?

一番の原点は、自分自身のまわりでも感じていた「新卒ミスマッチ」の問題です。就職後に「思ってたのと違う」というギャップで悩む声を多く聞いていました。

だから、「もっと早く社会と出会っていれば…」という後悔をなくしたかったんです。大学1年生のときから“社会を知る体験”を提供すれば、ミスマッチは減らせる。そう信じて始めました。


都丸:学生が早い段階からキャリアを考えることに、社会的な意義はあると思いますか?

大きな意義があると感じています。というのも、今の大学生って、将来への漠然とした不安を抱えている子が本当に多い。でも1・2年生向けの安心して参加できるキャリアイベントって、正直少ないんですよね。

だから僕たちは「気軽に来られて、でも中身は本気で学べる」イベントにこだわってます。遊びに来るような感覚で参加できて、終わった頃には自分の興味関心に気づいている。そういう“きっかけの場”を作るのが僕らの社会貢献だと思っています。


都丸:これまで事業を進めてきて、挫折や壁を感じたことはありますか?

常にありますよ(笑)。例えば、教育って儲からないってよく言われる分野なんですよ。事業として成立させながら、想いを貫くってすごく難しい。

しかも僕はまだ26歳で、経営の経験も浅い。企業との信頼構築や資金繰り、チームづくり…いろんな壁にぶつかってきました。でも、その都度「自分たちの商品やサービスに自信があるか?」って原点に立ち返って乗り越えてきましたね。


都丸:これからさらにPOP UP CAMPUSをどう進化させていきたいとお考えですか?

内容も演出もすべてレベルアップさせています。まさに「ポップでアップする」キャンパスを目指していて、まるでテーマパークのように楽しめて、気軽に来てもらいながら、結果的に人生の方向性が少しでもクリアになるような場を作っていきます。

将来的には、このイベントを大学の単位として認定できるようにもしたいと考えています。教室での座学だけじゃなく、リアルな社会体験も学びのひとつとして認められる、そんな未来を教育の現場と一緒に目指しています。


都丸:これからの時代を作る大学生や新社会人に向けて、メッセージをお願いします!

社会のためとか、人のためとか、立派なことは二の次でいい。まずは“自分がやりたいこと”を全力でやってみてください。

それが結果として、誰かの役に立ったり、社会に価値を生んだりするものになると僕は思っています。

「社会貢献」って言葉が重たく聞こえる人もいるかもしれない。でも、そんなの後からでいい。まずは夢中になれるものに出会って、それを一歩ずつやり遂げていく。その先に、ちゃんと“貢献”はついてくるから。自分の直感を信じてみてください!


松本さん、貴重なお話を聞かせてくださり、ありがとうございました!

(聞き手・文:都丸じゅり)


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