福男カールおじさんの何でも相談所 カールおじさん
カールおじさん
福男カールおじさんの何でも相談所
大阪で芸人として活動していたが芽が出ず、心が折れ、自殺を考えるまで追い詰められた過去を持つ。
そんなとき、福岡・中洲で出会った「美味い飯」と「美人の多さ」に救われ、「どうせ死ぬなら、死ぬ前にここで暮らしたい」と決意。
友人の後押しもあり、麦わら帽子とヒゲ姿で街に立ち、「無料案内所カールおじさんの何でも相談所」をスタート。紹介する店は全て自身で訪れ、味わい、人と触れ合った“リアル”な情報にこだわる。現在は東京・渋谷にも展開し、従業員の独立支援や自己実現も後押し。自ら“楽しい”を体現しながら、働く人が幸せになれる仕組みをつくることを目指している。
今回は、そんな挑戦し続けるカールおじさんの魅力に迫ってまいります!
(聞き手・文:光村紀勝)
中洲と道玄坂から
「楽しい仕事」を発信するカリスマの思考に迫る!
光村:事業内容について教えてください。
私の事業は、主に無料案内所の経営です。
現在は福岡・中洲と東京・道玄坂で展開しておりまして、飲食店やナイトスポットなど、お客様のご要望に合わせておすすめの場所をご案内する仕事になります。
一般的な案内所とは違って、キャバクラや風俗だけでなく、自分が実際に足を運んで「美味しい」「楽しい」「安心できる」と感じたお店だけをご紹介しています。
自分のリアルな体験をもとにおすすめできるお店だけを紹介しているので他と違った信頼感があると自負しています。
光村:事業を通してどの様な社会貢献・社会課題に取り組んでいますか?
まずは、中洲や道玄坂といった街の信頼性を高め、地域を活性化させることがひとつの社会貢献だと考えています。
観光客の方々や、初めて訪れた街で「どこに行けば安心して楽しめるのか」という情報がないのは不安だと思うんです。
その部分を僕たちがしっかりサポートすることで、街の安全性・魅力が上がり、人の流れも増えます。
また、うちで働くスタッフの人生の幸福度を上げることも大事な貢献の一つです。
高収入であったり、将来自分の店舗を持ってもらったり、自立ができるようサポートしています。
光村:その社会貢献・社会課題の実現に対しての社会の現状を教えてください。
現状としては、「仕事が楽しい」と心から思えている人は非常に少ないと感じています。
少しニュアンスが違うかも知れませんが、自分も仕事が楽しいとは思っていません。
正直、毎日しんどい事の方が多いです。
でも、「どうやったら楽ができるか?」「どうやったら楽しめるのか?」を考えながらやっています。
だからこそ、他の人も私と同じように「毎日、生きてる喜びや、達成感などの自己ベストを更新する感覚」を持てたら、人生も社会ももっと良くなるんじゃないかと思っています。
光村:その現状に対しての最大の障壁は何になりますか?
一番の障壁は、やはり「自分の利益だけを考える人の多さ」だと思います。
人を騙してでも稼ぐ、自分さえ良ければいいという考え方では結局、誰も幸せになれません。
夜の業界は特にそういう傾向が強いです。
誰かを幸せにする感覚を持つ事で自分の利益は自然とついてくると私は思っています。
光村:その現状を打破するためにどの様な行動をされていますか?
私が心がけているのは、「常に相手より一歩下の立場で接する」という姿勢です。お客様に対しても、お店の方に対しても、敬意を持って謙虚に接しながら、思いや考えにおいては高い基準を持つようにしています。
また、自分自身のやり方や考え方をメディアなどで発信し、「こういう働き方・生き方もあるんだ」と知ってもらえるよう努めています。
光村:誰もが社会貢献を考え、社会をより良くしていくには、どうすれば良いとお考えですか?
まずは自分自身が何を求めてるのか、どう生きたいかをちゃんと見つめ直すことだと思います。
そして、それに対してすぐに行動することです。
難しいことをしなくても、「目の前の人のために動く」だけで、それは立派な社会貢献になります。
無理に“社会のために”って大きなことをしようとするんじゃなくて、「自分のため」が誰かのためになっている、そういう形が一番、継続できるし結果的に社会をよくする力になると考えています。
光村:これからの時代をつくる大学生や新社会人に向けて、メッセージをお願いします!
今日から行動してみること、挑戦することが大切です。
私がようやく「自分の力でご飯が食べられるようになった」のは40歳のときです。
それまでずっと貧乏でした。だから、20代で失敗しても全然問題ないんですよ。
あと、自分を信じてください。自分の人生を、自分で信じて、自分で切り拓くこと。
たとえ遠回りでも、失敗しても、その全てが“未来の肥やし”になります。
「苦労は買ってでもしろ」って昔の言葉がありますけど、あれは本当に正しいと思っています。
今すぐやろう!!
貴重なお話を聞かせてくださり、ありがとうございました!
(聞き手・文:光村 紀勝)
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