株式会社リライブラ 代表取締役 笹井 隆史さん
笹井隆史
富山県立高岡高校を経て、大阪大学工学部(電気工学専攻)、同大学院工学研究科を修了。さらに早稲田大学大学院経営管理研究科にてMBAを取得。
プラントエンジニアリング会社・再エネ開発会社にて、電気設計や建設現場管理、プロジェクトマネージャーを歴任した後、マキシオンジャパン株式会社にて住宅事業の立ち上げを担当。その後、独立し株式会社リライブラを創業。太陽光と蓄電池による住宅エネルギーの普及と信頼性向上に取り組む。
【保有資格】
・日本住宅性能検査協会 太陽光発電アドバイザー
・日本住宅性能検査協会 蓄電池アドバイザー
・第二種電気工事士
・環境省 うちエコ診断士
今回は、そんな挑戦し続ける笹井さんの魅力に迫ってまいります!
(聞き手・文:原田空宙)
「脱・訪問販売」から広がる
太陽光の未来
原田:事業内容について教えてください
当社の主力事業は、一般家庭向けの屋根上太陽光発電および蓄電池の販売・施工・アフターサポートです。公務店やハウスメーカーとの提携による新築住宅への導入にも注力しています。また、別事業としては、メガソーラーや「系統用蓄電所」と呼ばれる大規模蓄電池導入のための再エネ導入コンサルティングも手がけています。
原田:事業を通してどのような社会貢献・社会課題に取り組んでいますか?
一番大きいのはやはり「脱炭素社会」の実現です。企業は長年、省エネ努力を重ねてきましたが、家庭部門はまだ余地が大きい。空いている屋根に太陽光を導入することは、政府も推進している重要な脱炭素施策です。
原田:その現状に対しての最大の障壁は何になりますか?
大きなギャップがあります。多くの家庭が「初期費用が高い」「効果が見えにくい」といった理由で設置をためらっています。さらに、訪問販売の影響で「ぼったくり」「押し売り」のような悪印象も根強いです。信頼をどう築くかが鍵ですね。
原田:その現状を打破するためにどのような行動をされていますか?
当社では訪問販売を一切行わず、Web・紹介・オウンドメディア等を通じた自発的な導入を支援しています。自社の専門知識や誠実な対応を武器に、信頼を積み重ねています。また、優秀な仲間を採用し、経験と知見を共有することで、業界の健全化にもつながればと考えています。
原田:誰もが社会貢献を考え、社会をより良くしていくには、どうすれば良いとお考えですか?
「自分ごと化」ですね。脱炭素やエネルギー問題を“国の話”にせず、電気代の上昇や化石燃料の輸入依存といった“今”の生活と結びつけて考えること。自分の子供や孫の時代に、今と同じ暮らしができるのか。その想像力が、行動の起点になります。
原田:これからの時代をつくる大学生や若手社会人に向けて、メッセージをお願いします!
就職活動やキャリアの選択では、どうしても条件面に目が行きますが、「自分がワクワクできるか」を軸にしてほしいです。自分が心から面白いと思えることであれば、それが「自分ごと化」につながり、挑戦や成長の原動力になります。若いうちは何度でも挑戦できます。その特権を、ぜひ最大限に使ってください。
笹井さん、貴重なお話を聞かせてくださり、ありがとうございました!
(聞き手・文:原田空宙)
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