Horizon 代表取締役 鈴木 淳也さん

鈴木 淳也

元・外資系企業オペレーション統括責任者。60歳を機にコーチングの道へ。現在はエグゼクティブコーチとして、主にミドル〜シニア世代(40〜60代)の企業人に向けた「聞く力」「対話する力」の伴走支援を展開。銀座コーチングスクール認定講師。キャリアコンサルタントとしても活動し、若者や経営者層との対話の場づくりにも力を注いでいる。


今回は、そんな挑戦し続ける鈴木さんの魅力に迫ってまいります!

(聞き手・文:原田空宙)


“教える”から“支える”へ
「聞く力が、組織も人生も動かす。」


原田:事業内容について教えてください

私は「エグゼクティブコーチ」として、主に40代から60代のビジネスパーソンに対し、“聴くこと”を中心にしたコーチングを提供しています。クライアントは企業の管理職、経営者、役員など、組織の中で孤独になりやすい立場や意思決定に不安を抱えている方々が多いですね。またご自身で大きな目標を掲げられて、それを実現させるために、コーチをつける人も多くいます。

またコーチングの啓蒙とコーチの育成にも力を入れており、企業内研修やコーチ養成スクールの講師も務めています。最近は特に、会社での1on1導入やリーダー育成の支援も増えています。


原田:事業を通してどのような社会貢献・社会課題に取り組まれていますか?

大きくは2つ。

一つ目は、組織の中の“閉塞感”。上司が聞かない、部下が黙る。こんな構造が、自由な発想や挑戦を奪っている。だから僕は、特に40〜60代のミドルシニア層に向けて「もう一度、自分を再起動しよう」と呼びかけています。

二つ目は、“人生100年時代”の働き方。前半戦(20〜50代)で燃え尽きてしまう人が多いけど、本当はここからが「後半戦」。だからこそ、後半をどう生きるかを一緒に考え、伴走しています。


原田:その現状に対する最大の障壁は何になりますか?

「行動しないこと」です。日本人って、みんなが動いてないと自分も安心するところがある。逃げたいのに“みんな逃げてないから”逃げない、みたいな。自分の違和感をスルーしてしまう。これは教育にも起因していて、協調性ばかりが育まれ、主体性が育たない。このマインドセットを変えない限り、行動は起きません。


原田:その現状を打破するためにどの様な行動をされていますか?

今は会社を辞めて、コーチ業に専念しています。企業研修やコーチ育成の講師もしていて、教えるだけでなく、“組織の現場”を変える人材を育てています。また、ただの飲み会じゃない、異業種や世代を越えた「対話の場」も積極的に作っています。学生から経営者まで、コーチングを通して“つながる場”を広げています。


原田:誰もが社会貢献を考え、社会をより良くしていくには、どうすれば良いとお考えですか?

“利他”の心を一日1分でいいから、行動に移すこと。何か大きなことをやらなくてもいい。自分以外の誰かを思って動く。それだけで、1億人が毎日1億回社会を良くできる。あと、昔は常識だったはずの“当たり前の思いやり”が、今どこかで薄れてしまっている。それを思い出してほしいと思います。


原田:これからの時代をつくる大学生や若手社会人に向けて、メッセージをお願いします!

「好きなことをやろう。そして、外に出よう」

自分の心地よい領域から、どんどん抜け出しチャレンジして欲しい。失敗して、もそれが人生の糧になるので大丈夫。外の世界には、もっと広くて熱いものがある。 海外に行くのもあり、 “自分とは違う価値観に出会うこと”は、今の日本ではとても貴重。世界を知ることで、自分の生き方も見えてきます。20代は“人生前半戦の準備期間”。どう走るかは、今の経験次第。全力で、自分を走らせてほしい。 私たちは、そんなみなさんを応援したい。

鈴木さん、貴重なお話を聞かせてくださり、ありがとうございました!

(聞き手・文:原田空宙)