Life Wing代表 福田 浩治さん

福田 浩治

Life Wing代表/チェンジライフコーチ

大阪府出身。大阪工業大学(機械工学・溶接工学)を首席で修了後、大阪大学大学院工学研究科溶接工学修士課程を修了し、1986年に本田技研工業(Honda)に入社。38年間にわたり、四輪ボディの溶接技術、3Dプリンター開発、異音計測装置の設計、補修部品のEC戦略、人材育成研修の設計など幅広い業務に従事。

在職中に12年間のうつ病を経験し、マインドフルネス瞑想との出会いをきっかけに復職。チーム改革や1on1支援で成果を上げたことを転機に、定年前に退職。2024年、埼玉県飯能市にて「Life Wing」を創業。

現在は、コーチングとマインドフルネスを通して「夢を語れる大人を増やす」ことをビジョンに、セカンドキャリア支援やメンタルヘルス啓発、地域コミュニティづくりに取り組んでいる。

主な支援対象は、企業人・アスリート・起業家・地域住民など幅広く、個人セッションから企業研修まで全国で展開中。


今回は、そんな挑戦し続ける福田さんの魅力に迫ってまいります!

(聞き手・文:光村 紀勝)


社会に希望を届けるコーチング

──“自分の人生を生きる”とは


光村:事業内容について教えてください

はい、メインはコーチングなんです。私がクライアントさんに寄り添いながら、その人の夢や目標を一緒に明確にして、歩みを止めずに前に進めるようにサポートしています。簡単に言うと、ゴールに向かって進む中で「その人がどれだけ成長できるか」を一緒に掘り起こしていく仕事ですね。


光村:事業を通してどの様な社会貢献・社会課題に取り組んでいますか?

一言でいうと、「子どもたちが大人ってかっこいいな、早く大人になりたいな」と思える社会をつくること。そんな社会の一端を担える存在でありたいと思ってるんです。そのためには、まず大人自身が夢を持って輝いていることが大切。その夢に向かって進んでいけるように、私は大人たちを支えていくという形で社会を良くしていきたいんです。


光村:その社会貢献・社会課題の実現に対しての社会の現状を教えてください

正直、ちょっと力が抜けてるなって感じます。電車の中でも、スマホばっかり見て、疲れてる人が多いなって。金曜の夜になると、お酒を飲んで「疲れを忘れたい」って雰囲気がある。もちろん、それも悪いことじゃないけど、何か“逃げ”のように見える瞬間もあるなと。


光村:その現状に対しての最大の障壁は何になりますか?

日本ではまだ「コーチをつける」って文化が根づいていないことですね。アメリカなんかでは、エグゼクティブの7割以上がコーチをつけてるって言われてるんです。でも日本ではまだ「自分のことは自分で何とかしないと」って風潮が強い。コーチングが「相談する場所」や「答えをもらう場」だと思ってる人も多くて、誤解されがちなんですよね。


光村:その現状を打破するためにどの様な行動をされていますか?

今は主にLinkedInでの発信に力を入れてますね。あとは、音声配信とかも始めていて、ちょっとずつでも自分の声を届けようとしています。大事なのは“地道に”、ですね。すぐに結果が出るわけじゃないけど、ちゃんと種をまいていくことが必要だと思っています。


光村:誰もが社会貢献を考え、社会をより良くしていくには、どうすれば良いとお考えですか?

「まずは自分がよくなること」だと思うんです。他人や社会を変えようって考える前に、「自分はどうなりたいか?」って問いかけてみる。それに向かって本気で進む中で、自然と社会への貢献にも繋がっていく。だから、まずは夢を持って、それに向かって走っていくこと。これがすべての始まりだと私は思ってます。


光村:これからの時代をつくっていく大学生や若手社会人に向けて、何かメッセージをお願いします!

夢を持って、その夢を実現する人生を歩んでほしいですね。今はもう、「大企業に入ること」がゴールじゃない時代。大事なのは「あなたがその会社で何をしたいのか」「どうなりたいのか」。会社はゴールじゃなくて、スタートです。だから、自分の価値観に正直に、やりたいことに向かって動いていってください。いつか振り返ったときに、「あのときの自分、頑張ってたな」って思えるような人生を歩んでほしいです。


小山さん、貴重なお話を聞かせてくださり、ありがとうございました!

(聞き手・文:光村 紀勝)