株式会社Winttle代表取締役 小竹 悠暉さん・大森 渚生さん

小竹 悠暉さん

関西学院大学 国際学部

高校1年生より探究活動を開始

高校3年時には教育関連企業3社でインターンシップを経験

中高生向けに3年間、学校外の探究活動コーチングを実施

大学1年生から2年間で20ヵ国を渡航

各国を訪問し、世界の教育現場を視察中


大森 渚生さん

関西学院大学 社会学部

高校2年生より個人事業主として活動をスタートし、イベント運営・講演活動を通じて幅広い経験を積む

大学入学後、小竹さんとの出会いをきっかけに株式会社Winttleを設立

教員研修/学校講演:110校程

企業研修 :60件程

その他講演経験:10件程

講演実績 計180件程


今回は、そんな挑戦し続ける小竹さん・大森さんの魅力に迫ってまいります!

(聞き手・文:浦尾うらん)



「高校から教育を変える」
Winttleが目指す“学び続ける社会”とは?


浦尾:株式会社Winttleのビジョンを教えてください

「日本を世界一大人が学ぶ国にする」ことです。

今、日本って「世界一大人が学ばない国」って言われてるんです。でも経済のことを考えても、社会をよりよくしていくには、大人が学び続ける文化が必要だと思うんですよね。

その実現のために、まずは高校教育を変えようと考えています。

僕たち自身も高校時代は、テストや受験のためだけに勉強してたんですよ。けど、それって大学卒業したら学びが止まる仕組みなんですよね。

本当は、「自分が何をしたいのか」を考えて、そこに必要な学びを自分で見つけていくことが大事なんです。だから高校のうちから、自分で課題を設定し、学び、行動する。その土台を作ってあげたいと思ったんです。


浦尾:実際にはどんな活動をされているんですか?

高校で行われている「探究の授業」のサポートをしています。

でも、今の学校現場ってめちゃくちゃ忙しいんですよ。新しい授業を取り入れたくても先生が足りない。

そこで、私たちは大学生や若手社会人を「探究アシスタント」として学校に派遣しています。元々探究授業を経験した当事者だからこそ、生徒にも近い目線でサポートできるんです。


浦尾:活動を始めたきっかけはなんだったんですか?

会社設立前に出た学内のピッチコンテストで、今のビジョンを熱く語ったら優秀賞をもらえたんです。その賞金で実際にWinttleを立ち上げました。

審査員の方に「コンテンツはまだ発展途上だけど、この想いがあれば絶対うまくいくよ」って言ってもらえたことが、すごく大きかったですね。


浦尾:アシスタント派遣の流れはどうなっているんですか?

まずはWinttleに興味を持ってくれた学生と面談して、理念を理解してもらいます。その後、いろんなケーススタディを交えた研修を行います。

最終的には、すでに現場に出ている先輩と一緒に実習してもらって、「この子なら安心して送り出せる」という基準をクリアした人だけ、単独で派遣しています。

今は10人弱ですが、アシスタント制度が整い次第、50人以上に拡大していきたいと考えています。実際、「やりたい!」って言ってくれる学生は多いんですよ。


浦尾:研修制度にはどんなこだわりがありますか?

「誰が行っても同じ質を提供できること」をすごく大事にしています。人によって差が出ないように、基準をしっかり設けて、その基準を全員がクリアするまで研修を続けます。


浦尾:印象的な成果などはありますか?

ある学校で、文化祭の中でビジネス体験をやったクラスがありました。私たちがサポートに入って、サービスを考えて、売り上げが10万円を超えたんです。

しかもそのお金、生徒たちの判断で、近くの子ども食堂に寄付されたんですよ。生徒の学びと社会貢献が結びついた瞬間でしたね。


浦尾:最後に、若者へのメッセージを教えてください!

大森さん:高校や大学の授業で「これ、何のためにやってるんだろう?」って思ったこと、きっとあると思います。僕自身も学生のときは、受験のためとかテストのために勉強するのが当たり前になっていて、それ以外の目的なんて考えたこともありませんでした。でも、その延長線上にある大人の姿って、果たして理想的でしょうか?受験が終わったら学びも終わってしまう、そんな国でいいのかなって思うんです。

だからこそ、僕たちは「日本を世界一、大人が学び続ける国にしたい」って本気で思っています。そのためには、まず高校生の段階から、自分で課題を見つけて、自分で解決していこうとする姿勢を育てることが大事なんです。与えられた問題をこなすだけじゃなくて、「自分は何に興味があるのか?」「どんな未来をつくりたいのか?」ってことを、もっと自由に考えてほしい。

自分の意思で動くことって、最初は勇気がいるかもしれないけど、そこから始まる学びって本当におもしろいんですよ。僕たちは、その第一歩を応援する存在でありたいと思っています。だからこそ、一緒に「学ぶって楽しいんだ」って実感できる社会をつくっていきましょう。ぜひ一緒に挑戦しましょう!


小竹さん:僕は学生の頃、テニスに本気で打ち込んでました。「これをやりたい!」って気持ちを持ってると、人ってどこまでも努力できるんです。でも逆に言えば、その「やりたい!」がなかったら、何をやっても中途半端になってしまう。だから、まずは自分の中にある「パッション(情熱)」に気づいてほしいと思ってます。

教育は本来、その情熱を見つけるきっかけになるものであるべきだと思うんです。でも今の学校では、そういう機会が少ないのが現実。だからこそ、僕たちはその「情熱の芽」を育てるような授業や環境を届けたい。生徒自身が「自分はこうなりたい」って思えるような出会いや学びの場を、一つひとつ作っていきたい。

何かに本気になるって、自分の人生を自分でデザインしていくってことだと思います。その第一歩を一緒に踏み出せたら嬉しいですし、「挑戦してみたい」って思ってくれたなら、ぜひ僕たちと一緒にやってみてほしい。まだ形になってない夢や想いがあっても、それはすごく価値のあるものです。一緒にその種を育てていきましょう!


小竹さん大森さん、貴重なお話を聞かせてくださり、ありがとうございました🏫!

(聞き手・文:浦尾うらん)


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