株式会社あにもる 代表 市川正喜さん/正美さん
市川正喜
・4年間の飼育員経験を経て
「動物の軽視化」を解決すべく、2024年2月に「株式会社あにもる」設立。
・移動動物園を展開し、保育園・福祉施設へ動物と出張することで
動物介在教育やアニマルセラピーを届けている。
また千葉県流山市を盛り上げるために
常設型動物園の設立を目指し、事業を拡大中。
市川正美
・池袋のまちづくり企業で活動し、まちづくりへの関心を深める。
・ベンチャー企業のインターンで
「持続する仕組みづくり」の重要性を学ぶ。
・兄・正喜さんの起業をサポートしながら2024年「株式会社あにもる」創業。
・2025年4月から一般企業に就職予定。
今回は、そんな挑戦し続ける市川さん兄弟の魅力に迫ってまいります!
(聞き手・文:原田空宙)
動物とのふれあいで心を育む
移動型動物園の挑戦!
原田:事業内容について教えてください
主に「移動動物園」の企画・運営をしています。動物を車に乗せて保育園や老人ホーム、企業イベントなど、さまざまな場所に出張しています。
たとえば「ふれあい移動動物園」では、うさぎやモルモット、ヤギ、フクロウなど10種類以上の動物とふれあえる空間をつくっていて、動物たちと触れ合いながら命の大切さを感じてもらえるように工夫しています。
原田:その事業を通して、どんな社会課題を解決したいと考えていますか?
一言で言うと、動物の軽視化。軽く見られてしまっているというようなところを解決したいなというふうに思っています。
動物園の飼育員時代、動物園でダウンジャケットを着て歩いている家族に「ダウンジャケットが何ができているか知ってますか」と話をしてみたら、意外と知らない人が多いんですよね。ダウンジャケットは鳥の羽でできているんですが、あたたかくするために、人間が鳥の羽をむしっている。それを知らない人が多いのは少し寂しいなと思いました。
「羽毛を使うのが悪い」ということでは当然なくて、適切にそれを知って理解して欲しい、と思っています。
動物の犠牲があってあたたかさを手に入れているということをしっかり知って、そこに対して「ありがとう」の気持ちを持つということが必要なのかなと思います。
原田:あにもるの活動で大切にしていることはなんですか?
“ふれあい”を通じて、動物のぬくもりや命の尊さを感じてもらうことです。
人と人が動物を介してつながっていく瞬間がすごく尊くて、そういう場をつくるのが僕たちの使命だと思っています。
あとは「安心してふれあえる場づくり」も意識しています。動物も人間も無理なくリラックスできる環境づくりがすごく大事。特にお子さんや高齢者の方にとって、安心感はとても大切ですから。
原田:動物たちにとっての配慮はどのようにされていますか?
もちろん、動物たちの健康やストレス管理にはすごく気をつけています。
出張先でも、必ず動物の体調を見ながらふれあい時間を調整したり、休憩時間をつくったりしています。動物たちも大切な「スタッフ」なので、無理をさせないように心がけています。
原田:今後、どんな展望を考えていますか?
もっと多くの人にふれあいを届けられるように、移動動物園の活動を全国に広げていきたいですね。
イベントだけでなく、教育の現場や福祉施設など、「ふれあい」の価値が必要とされている場所にどんどん届けていきたいです。
原田:最後に、それぞれ若者へのメッセージをお願いします!
正喜さん:自分の思っていることが、社会的な意義が大きいという確信があるならば、どんどんアウトプットして仲間を増やして大きくしていってほしいなと思います。
あとは、動物との共生を思う人を増やしたいという理念のもと、動物に優しいかっこいい大人になってくれたら嬉しいです。
正美さん:今は流山を拠点にやってますけど、いろんなところに波及させていきたい思いがあるので、そういったところからも、まずは会社を大きくする広げて行けたらと思います。起業を志す皆さんと自分は同じ立場なので、この機会にまた一歩踏み出してみようかなと思ってくれる人がいたら嬉しいです。
正喜さん、正美さん、貴重なお話を聞かせてくださり、ありがとうございました🐰!
(聞き手・文:原田空宙)
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