株式会社Rulie 代表 児玉英里さん
児玉英里
慶應義塾大学総合政策学部4年
株式会社Rulie Founder&CEO
一般社団法人クリーンビューティージャパン理事
日本ではまだ認知度の低い「クリーンビューティー」という概念を広めるために活動中。
「クリーンビューティー」とは?
未だ統一された定義はなく、一般的には
肌や環境に有害な成分を使用せず、
動物実験を行わない。
製造や容器のサステナビリティを意識し、
製造過程や商取引を公開する化粧品
を指します。
(株式会社Rulie公式HPから抜粋)
今回は、そんな挑戦し続ける児玉さんの魅力に迫ってまいります!
(聞き手・文:都丸じゅり)
次世代の美を創造し
「クリーンビューティー」を広めたい!
都丸:会社のミッションや目標を教えてください
「次世代の美」を創造することをミッションに掲げています。
「美しさ」や「サステナビリティ」は唯一の正解がないものですが、それを形作っていきたいと考えています。幼少期から化粧品が大好きで、「化粧で人を幸せにすること」が夢でした。
しかし、高校生の時に化粧品がプラスチック問題や児童労働問題に関わっていることを知り、大きな衝撃を受けました。「人を美しくする化粧品」が何かを犠牲にして成り立っていることに疑問を感じ、「本当に美しい化粧品とは?」を考え続けることが重要だと思うようになりました。
「次世代の美しさとは何か」をみんなで考え、それを形にして世の中に届け、メッセージを発信していくことを目指しています。
都丸:事業内容について教えてください
主な事業は、クリーンビューティーの化粧品企画・販売です。
例えば、クラウドファンディングを活用してアイシャドウパレットを開発・販売しました。ただ「物を売る」のではなく、クリーンビューティーの概念を広め、問題提起することが目的です。
また、ポップアップイベントや啓発イベントを開催し、消費者が化粧品を選ぶ際に「エシカルかどうか」を意識できる機会を作っています。
最近では、「Rulie LAB(ルリラボ)」というチーク作りワークショップを実施し、参加者が原料を選びながら自分に合ったコスメを作る体験を提供しています。
都丸:「クリーンビューティー」とはなんですか?
クリーンビューティーは、肌や環境、社会に優しい化粧品のカテゴリーを指す言葉です。
それを広めていくために会社でクリーンビューティーの化粧品を企画・販売したり、大学の方ではこのクリーンビューティーという概念を分析する研究をしたりしています。
また、一般社団法人の理事としてこの概念を広めていくために情報発信をして活動しています。
都丸:日本での認知度はどうですか?
日本ではまだ認知度が低いと感じています。
欧米では「クリーンビューティー専用コーナー」があるほど浸透していますが、日本では「化粧品と社会問題」を結びつけて考える人が少なく、クリーンビューティーという言葉すら知らない人も多いのが現状です。
都丸:現在まで活動してきた中で印象的な活動はなんですか?
大学ミスコンへの協賛が印象的でした。
ミスコンに「Rulie賞」を設置し、出場者にアイシャドウパレットを提供。また、受賞者とともに「Rulie LAB」のワークショップを企画しました。
当初、ミスコンは「ルッキズムやジェンダー問題」の観点で議論があり、協賛を迷いました。
しかし、ミスコン自体が「新しい美の基準を模索する」動きをしていると知り、「次世代の美を創造する」というルリの理念と親和性があると判断しました。
都丸:起業を決意したきっかけはなんですか?
企画が始まったきっかけは高校3年生の時に受けたビジネスコンテストなんですけど、高校生向けの社会課題を解決するビジネスコンテストがあり、それを通じてクリーンビューティーをどうやって広めようか、ということを考えるようになったんです。
その時、世の中に、自分が本当に欲しいと思えるクリーンビューティーの商品がないことに気がつきました。
クリーンビューティーを打ち出している商品はあっても、例えばラメがキラキラしてかわいいアイシャドウなどの商品はなかったんです。どれもナチュラルでマットだったり、あまり発色がよくなかったり。ターゲットの年齢層も高いものが中心でした。
だから、今の自分が本当に欲しいと思えるものを作ろうと、ビジネスコンテストを通じて決心して取り組んできました。
都丸:Rulieならではの商品へのこだわりを教えてください
一番大事に思って工夫してるのは、やっぱり発色の良さや機能性の部分です。
サステナブルと機能性が両立しているか、またその機能性が他の商品にはない部分か、ということは一番大事であり、最低限クリアしなきゃいけない部分だと思っています。
工場さんとやり取りをして、1年くらいかけて様々な試行錯誤をし、理想的な発色に近づけるための工夫をしています。
エシカルを優先したことで、化粧品としての機能が失われてしまったら意味がないですよね。
そもそも化粧品は、自分が可愛くかっこよく美しくなるために使うものなので、機能性はしっかり担保したいと日々努力しています。
都丸:今後のビジョンについて教えてください
「クリーンビューティー」の認知をもっと広げ、日本の消費者が化粧品を選ぶ際に「エシカルな視点」も考慮する文化を作りたいと思っています。
また、化粧品の枠にとどまらず、「次世代の美しさ」を形にしていく様々な取り組みをしていきたいです。
都丸:最後に、若者へのメッセージをお願いします!
「クリーンビューティーは、決して『正解が一つ』ではなく、みんなで考え続けることが大事だと思っています。
化粧品を買うときに『エシカルかどうか』を考えるだけでも、大きな一歩。ぜひ、一緒に『次世代の美』を創造していきましょう!」
児玉さん、貴重なお話を聞かせてくださり、ありがとうございました💄!
(聞き手・文:都丸じゅり)
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