一般社団法人Forth Wellness 講師 / 株式会社東京山側DMC 創業メンバー  村野 夏生さん

村野 夏生
NPO法人Green Bird渋谷チームにて学生リーダーとして3年間活動後、自身が代表を務めるNPO法人Green Elephantを立ち上げる。 

その後、東京デザイン専門学校にてグラフィックデザインを学習。 

現在は、一般社団法人Forth Wellnessの創業メンバーとして参画。

探究型自然体験学習の講師及び、グラフィックデザイナーとして活動中。


今回は、そんな挑戦し続ける村野さんの魅力に迫ってまいります!

(聞き手・文:都丸じゅり)




アドベンチャートラベルで、

地域の魅力を世界に!


都丸:事業内容を教えてください

東京山側で
1『自然探究型学習スクール 』
2『アドベンチャートラベル』ガイド育成事業及びランドオペレーター事業 

を行っています。


1『探求型自然体験学習スクール』 
東京山側の自然の中で、子供たちに焚き火や農業を教えています。

2『アドベンチャートラベル』

ガイド育成事業及びランドオペレーター事業 

アドベンチャートラベルとは、日本の各地域の自然・文化・歴史の3要素のうち、2つ以上で構成される旅行のことを指します。 私たちは、アドベンチャートラベルのガイド育成や、訪日外国人観光客向け集客施策などを立案・実行しています。

東京山側で活動している理由は、都心部との距離が近く、”自然を味わうのに近すぎる距離”だからです。日帰りで帰れる距離感で自然を味わえることが、東京山側の強みだと感じています。

また、活動の中での面白みとしては、お子さんたちの成長を感じられることです。 例えば、焚き火や山登りなどのスキルが付いていくことだったり、知識面の成長を見ることにも面白みを感じています。 そして、ハードスキルだけではなく、ソフトスキルも大切にしています。例えば、コミュニケーション能力やリーダーシップ、他にも”困っている人がいたら助ける”ということなど、本来、人間が自然の中で培ってきたものを教えていきたいと考えています思います。


都丸:事業を通してどの様な社会貢献・社会課題に取り組んでいますか?

日々地域の課題解決に取り組んでいます。

地域の課題というのは、例えば、”大雪の日に雪の重みで竹が倒れ、手を入れる人がいない関係で列車がストップしてしまう”ということがあったりなど、日々日常で起こる課題が多く存在します


都丸:その社会貢献・課題の実現に対しての社会の現状を教えてください

”人が足りない”というのが現状だと感じています。
現地にいる人が少ないので、当然、地域の課題解決に取り組める人も少ないということになります。
また、アドベンチャートラベルのガイドが少なく、日本の大切なことが知られていない&それを伝える国際的な資格を持ったガイドがいないのが現状です。
具体的には、観光ブックに載っているようなことをただ話すだけのガイドではなく、その地域の歴史文化や自然、食べ物などを背景を知った上でちゃんと伝えられるガイドがいないのが現状です。
国際的な資格を持ったガイドがいない点については、具体的に、アドベンチャートラベルは自然でアクティビティをするので、野外の救急方法、安全な道の選び方、天気が崩れ雷が鳴ってきた時の対処法などのリスクマネジメントも必要になりますが、そういった点について弱いと感じています。
私たちはアメリカ基準のガイドを育成しているのですが、そもそも国際基準でないと、海外の方は不安になってしまうことも多いのですが、そういった国際的な資格を持ったガイドがいないのが現状です。


都丸:その現状を打破するためにどの様な行動をされていますか?

アドベンチャートラベルのガイド育成事業を始める準備をしています。
具体的には、専門家や資格団体と提携し、明確なプログラムを認定する国際基準のアドベンチャートラベルのガイド育成事業です。
イメージは車の教習場のようなもので、合宿形式で学んで頂き、修了時には、東京山側アドベンチャートラベルの公認ガイドとして認定資格をお渡しします。
内容は、 ・海外の方にはどういうストーリーで伝えたら喜ばれるのか ・どういうコミュニケーションをとったら良いのか などを体系化して、学んでいく形を予定しています。


 都丸:「誰もが社会貢献を考え、社会をより良くしていく」には、どうすれば良いとお考えですか? 

社会貢献を社会貢献と思わないことですね。 「楽しいからやってる。それが社会貢献に繋がっていたらラッキー!」という考えです。
例えば、私の社会貢献のきっかけはゴミ拾い活動ですが、行ってみたら楽しかったから続けました。 
”大変”と思うことは絶対に続かないですし、楽しいからやる・やれるということが大事だと思います。 
また、運営側として大事になるのは、そこに対してちゃんとお金をもらえるような形・仕組みを作ることで、持続可能な仕組みを作ることです。 そういった仕組みを作っていくことができれば、楽しい世界になってくると感じますね。


 都丸:これからの時代を作る大学生や新社会人に向けて、メッセージをお願いします! 

人との繋がりを大事にして下さい。たとえ家族や身近な友達だとしても。 その繋がりから色々な素晴らしいことが生まれてきます。 
それは社会貢献をするにしても、何にしても、人間の根本のところだと思うので、そこを大事にして、チャレンジして欲しいなって思っています。 
あとは、まずは自分の興味があることに対して行動してみてください。 
また、この”行動”がとても大事だと考えています。 例えば、団体の活動であれば、実際に行動して自分の目でみてみないと、良いのか・悪いのか、自分に合っているのか・合っていないのかなどもわかりませんよね。
私も最初は色々な社会貢献を調べ、実際に15個ほどの活動に参加してみたのですが、「ここの雰囲気は自分に合わない」というところも何個もありました。
そういったことはHPを見るだけではわかりません。 どんなに楽しそうな雰囲気のHPの団体でも、実際に行ってみたら「みんなギスギスしてるな…」なんてこともありがちです。 それも1回いったら大丈夫そうでも、5回行ったら「無理かもしれない」と感じるかもしれません。
ですので、まず行く。やってみる。 そして、自分に合った場所、ことを見つけて欲しいなと思います。 


村野さん、貴重なお話を聞かせてくださり、ありがとうございました⛰️!

(聞き手・文:都丸じゅり)


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